過去開催の展覧会情報 2017

 
 

漆皮花入、墨箔擎子(けいし)

漆皮花入、墨箔擎子(けいし)

大藏 達雄 展

 

 
 
 
根来輪花高台盆、捶撥(すいはつ)、根来つらら花入、金彩擎子(けいし)

根来輪花高台盆、捶撥(すいはつ)、根来つらら花入、金彩擎子(けいし)

 
 
 根来漆作家・大藏達雄さんのさんしんギャラリー善2回目の個展を開催します。原木の加工から漆塗りまで一貫作業で創り上げる作品は、原木を生かした表情豊かな形、朱漆から下地を研ぎ出し、その上に漆を塗り重ねた美しい仕上がりが特徴です。木地師と塗師の分業が一般的な漆工芸界ですが、代々続く木地師の家に生まれ、木の本質を知り尽くした大藏さんは、漆塗を学ぶことで独自の作風を確立しました。
 今回は、深い輝きを表現した新作、幽玄の世界を感じさせる墨箔擎子(すみはくけいし)を発表します。

(文/寺坂厚子)

"of virgin forest"series ドクツルタケ

"of virgin forest"series ドクツルタケ

鈴木 安一郎 展

 

 
encounters(タマゴタケ)

encounters(タマゴタケ)


 学生時代から平面作品を専門としてアーティスト活動をしている鈴木安一郎さん。ドローイングや写真などの作品を国内外で発表。幅広い活動の中で、その時代に合った表現方法で自分の世界を展開しています。今回は、近年取り組んでいるきのこの写真展を開催します。
 鈴木さんときのこの出会いは、住居のある御殿場から富士山麓のキノコ採取に出掛けたことに始まります。天然のきのこに興味を持ち、採取しながら資料として撮影しているときに、その姿の美しさに惹かれ、写真作品として撮影するようになったそうです。シリーズ作品”of virgin forest”はフィールドでの姿とは別の魅力を伝える気品漂う姿、造形的な仕事に携わる者として、図鑑的ではない、きのこの表情に魅せられたそうです。「静岡木の子の会」会員でもあり、新聞の連載や書籍にまとめるなど活躍しています。自然に息づくきのこの造形的な美しさをカメラのレンズを通して表現した作品をお楽しみください。

(文/寺坂厚子)

 

キノコは、色彩やフォルム そしてディテールも美しく、
自然造形美の面白さを凝縮している。
 
encounters(オニナラタケの群生)

encounters(オニナラタケの群生)


 
"of virgin forest"series ヒトヨタケ

"of virgin forest"series ヒトヨタケ

"of virgin forest"series ムラサキフウセンタケ

"of virgin forest"series ムラサキフウセンタケ


 
 
 

種子と流木より(16-C5) 60×60㎝/パネルに土、種、流木、顔料

種子と流木より(16-C5) 60×60㎝
パネルに土、種、流木、顔料

松井 貞文 展

 

 

 洗練された色彩感覚で、存在感のある情景を描いている松井貞文さんの作品。今回の作品の素材となっているのは、自然の中で出会った、一粒の種、一片の流木、一個の小さな石です。背景は、土を塗り重ねたり、和紙に彩色したものなど、様々な質感を生かして創り上げています。
 「幼い時から絵を描くことが好きでした。社会人になっても現代美術が好きで、様々な創作を続けていました。友人の勧めで作品を発表する機会を得て、銀座で個展を開催することができました。初めは、クレパスを用いて描いていましたが、和紙に染料を含ませて、ダイナミックな描写を試みた時代もありました」
 生まれ育った都会を離れて、長野県に移住。都会暮らしの頃には考えなかったという、自然の中での生活。初めて自然と触れ合い自然の厳しさを知ります。その後、南伊豆、小淵沢、茨城県筑波山麓などに居を構えます。その間、「循環」をテーマとし国内外での個展、グループ展を開催していましたが、2011年の東日本大震災をきっかけに自然の力の大きさに呆然となり、今までのような作品が作れなくなりました。「今まで、いかに人間中心だったかを思い知った」と語ります。その時に、かつて住んでいた南伊豆で採取した何気ない存在の木片、小さな石、種などの存在に心を奪われるのでした。海岸に打ち寄せられた小さなものを大切にしていた松井さん。今、それらが作品を輝かせています。また、創作の傍ら、畑を耕し、草を刈る日々を送っています。

(文/寺坂厚子)

 

流木より(14-C2) 54×80㎝/パネルに土、流木、顔料

流木より(14-C2) 54×80㎝
パネルに土、流木、顔料


 
沈黙の中に、深いものが息づいているのでは。なにげないもの、見捨てられているものの中に、まぶしいほどに輝くものがあるのでは。単純なもの、ちいさなものの中に無限に豊かなものが眠っているのでは。松井貞文
石より(13-LC1) 60×90㎝/パネルに土、石、顔料

石より(13-LC1) 60×90㎝
パネルに土、石、顔料


 
石と流木より(17-SC1) 46×61㎝/パネルに土、石、流木、顔料

石と流木より(17-SC1) 46×61㎝
パネルに土、石、流木、顔料


 

Nerikomi Porcelain「Snow sapphire」 w500×d410×h180(mm)

Nerikomi Porcelain「Snow sapphire」 w500×d410×h180(mm)

陶展 室伏 英治

 

 

独自の研究を重ねて生み出した、美しい練込陶芸のシルエット

 
 「風の動き、陽の光、水の流れなど、人が見えないものをテーマとして作品を創っています」と語る、陶芸家の室伏英治さん。自然の美しさを感じる豊かな心を作品に投じています。室伏さんの作品は透光性のある磁土を使った練込技法が特徴です。和紙のようなマットな地風、光を通す優しい肌合いは独自の作風として注目されています。
 ものつくりがしたいと美大に入学、卒業後は当時活躍中の陶芸家・會田雄亮さんに師事。會田雄亮研究所に勤務し、チーフデザイナーとして練込の陶器や陶壁等の制作、さらにデザインや研究に携わりました。その後、独立し、実用的な器を中心とした創作を続けていましたが、自身の作品をホームページなどで紹介することがきっかけで、練込を学びたいという声に応じて陶芸教室を主宰することになりました。さらに、陶芸雑誌に練込講座を連載したことがきっかけとなり練込技法の単行本を出版し、練込陶芸作家としての活躍の場を広げています。
 それからは、その可能性を求めて独自に技術を習得して公募展に出品することを目標にしました。日本陶芸展をはじめ、東海伝統工芸展、日本伝統工芸展などに出品、入賞、受賞を重ねています。透光性のある磁器練込の技法で大作を発表している唯一の作家として活躍している室伏さんの今回の個展では、造形の可能性を追求しながら、器としての実用性も備えた作品も展開します。

(文/寺坂厚子)

 

Nerikomi Porcelain「profumo」w435×d295×h170(mm)

Nerikomi Porcelain「profumo」w435×d295×h170(mm)


 
技術や知識は創造する心に従うもの 室伏英治
Nerikomi Porcelain「moon glow」 Φ435×h170(mm)

Nerikomi Porcelain「moon glow」 Φ435×h170(mm)


 
Nerikomi Porcelain「clematis」 w405×d320×h165(mm)

Nerikomi Porcelain「clematis」 w405×d320×h165(mm)


 
Nerikomi Porcelain bowl「麻の葉」Φ195×h90(mm)

Nerikomi Porcelain bowl「麻の葉」Φ195×h90(mm)


 

 

屏風でひもとく江戸時代の三島宿

天保年間(1830〜44年)に描かれたと伝わる、三島市指定文化財「三島宿風俗絵屏風」六曲一双 小沼満英筆(三島信用金庫所蔵)を特別公開します。この機会に屏風の中に描かれている三嶋大社、本陣、旅籠、さらに街道を行き交う人々の様子などをご覧ください。

 

ガラスを通して外の光を室内で感じる、欧米でのガラスの楽しみ方を知り、それを生かした作品を作っています  辻 晋吾
 

   


 ガラス作家の辻晋吾さん、井田未乃さん夫妻は、西伊豆町のガラス工房光箱(ライト・ボックス)で、趣の違う作品を制作しています。ガラス工芸を学ぶための専門学校を卒業した辻さんと井田さんは、その後の仕事場で出会い、以後共に活動、それぞれの世界観を伝える作品展を各地で開催しています。
 
 辻晋吾さんは、偶然、開催されていた国際ガラス展を訪れて、ガラスの技法に興味をもち、「ガラス作品を作ってみたい」と決心し東京ガラス工芸研究所に入学しました。その後、渡米し、制作方法を学ぶと同時に芸術品としてのガラス作品が彩る文化に衝撃を受けます。日常使いや、アートとしてのガラスの存在、光の入り方でガラスの美しさが違うなど日本とは違った魅力を知ることとなります。帰国後、グラススタジオに勤務し、独立後は西伊豆の工房で制作しています。
 「今は西伊豆の自然の形やそこから感じたものを、一度自分に取り込んでみてから表現したい器やオブジェに凝縮して作ろうと思っています。また、素材としてのガラスを追求しながら制作しています」
 
 井田未乃さんは、アートにかかわる仕事をしていた両親の元で育ちました。「物を作ることが自然な環境でしたが、どの様な素材で何を作ろうかと悩んでいた時に見た、ルネ・ラリック展で、自然をモチーフにしたジュエリーやガラスに感動しました。色々な質感を表現できそうでガラスは面白そうだなと思いました」。そして、東京ガラス工芸研究所に入学し、その後、グラススタジオでアシスタントを経て、辻さんと一緒に独立し現在に至ります。
 「移り変わる自然の風景・現象・草花などの色や形、日本ならではの色など、自分の心惹かれるものから作品を創作しています。見る人や使う人が何かを感じてもらえる作品を作っていきたいと考えています」
 

(文/寺坂厚子)

 


 

表現の多様性に魅力を感じ、この素材で何かを作ってみたい。
それがガラスへの道に入るきっかけとなりました   井田 未乃
 
 

   



「Glitter bird」174×88cm
Carving acrylic oil pastel on a board

 

「うたた寝」182×91cm Carving acrylic oil pastel on a board
「夜行列車」91×182cm Carving acrylic oil pastel on a board

 

制作をしている瞬間に自由を感じる。
何を表しても良いという自由

 
 版画を基本とした独創的な技法で描く長谷川ジェットさんの作品。自身が楽しんで描いているという作品を一堂に展示します。出てくるモチーフは家、人、動物、乗り物とさまざまで、他の生き物と掛け合わせて表す事でユーモラスに表していますが、その多くは、日々の生活の中の情景をもとにして作っています。「そのたわいもない日々の生活の中にもアートな瞬間があると思い、日記のように書き溜めたドローイングの中から作品にしています」。今回の作品展のタイトル「もこもこピッピ」は、長谷川さんの日常を表現した言葉。草木が芽ぐむこの季節に「もこもこ」と動き始め、動物の鳴き声らしき「ピッピ」、そんな様子を表しています。
 長谷川さんは、美術大学で油絵を学び、その後、木版画を専攻し、卒業後から今のスタイルが確立しました。「自分なりの描き方を探していくうちに版を彫ってストレートに彩色するような現在の表現方法になりました。その手法は絵画、版画の手法や要素を自分なりに取り入れて板絵として表現しています」
 鮮やかな色、シックな配色など自在に操りながら絵画の自由な世界を展開。一枚一枚にストーリーがあり、その光景を思い浮かべることができるように優しく語りかけます。「作品はシリーズとして発表していませんが、結局は、自分の作りたい世界が続いているようです。身近な題材ですので、伝わることも多いと思います。多くの方に楽しみながら見ていただきたいです」。

(文/寺坂厚子)

 

「休みの日」(部分)182×91cm
Carving acrylic oil pastel on a board

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

過ぎ去っていく記憶を写真に
 
 モノクロ写真の美を追求している写真家の堀部清さんの個展を開催します。6年前のさんしんギャラリー善での個展は、カラーとモノクロの展開でしたが、今回はモノクロだけで「昭和の香りが漂う世界」を発表します。約4年かけて、三島、熱海、伊東、下田などで新たに撮影した昭和、現在の情景の中にある昭和を堀部さんの眼で選んでいます。
 「平成も、もうすぐ30年になります。私は1980年頃からモノクロ写真を撮っていますが、現在も身近なところに自分が写真を撮り始めた頃の建物などが残っています。30年ぐらいの月日がたっていますが、昭和を残したい、伝えたいと感じたのです」
 写真は、本来は家族や時代の記録として発展してきました。カラー写真で育った世代にはストレートに現実と写真が重なりますが、モノクロを知っている世代にとっては、アルバムの中のモノクロ写真から記憶の中の色が蘇るのです。カラーで見た風景をモノクロで表現するとどうなるのか、堀部さんの技術で表現しています。今回の写真展ではモノクロならではの、想像する楽しみを味わいたいものです。

(文/寺坂厚子)

伊豆鉄節理文扁壷 33×12×46(cm)

伊豆鉄節理文扁壷 33×12×46(cm)

陶芸家 杉浦健司 展
杉浦 健司

飾っても、使っても
楽しい温もりのある陶芸品

 南伊豆町在住の陶芸家、杉浦健司さんの個展を開催します。「使うたびに楽しくなり、身近にあるだけで心安らぐ器」を創作している杉浦さんの作品は、陶芸を通して伝える絵画的な描写が特徴です。幼い時から粘土で表情豊かなお面を作るなど、造形へのこだわりが強く、その一方で絵画も展覧会などで発表していた杉浦さんは東京藝術大学に進学しました。専攻を決める際に心に響いたのが、陶芸の教授の話。本来の造形に対する思いを実践として磨き、陶芸家への道を歩みます。今回の作品展では、初期から現在まで幅広く手掛けている象嵌を含む、様々な手法による作品を展示します。
 卒業後は、兵庫県の立杭焼の工房に入りますが、歴史的な徒弟制度に違和感を覚え、退職。伊豆の岩殿寺窯に入社し、現代感覚の焼物を自由に作る環境で作陶を始めました。しかし、「絵付け」へのこだわりが徐々に強くなり、一九七八年に独立し、南伊豆町に築窯、自分の作りたいものを発表する生活をスタートさせました。近隣の自然をスケッチして土に直接刻線で表した絵付けの作品、鳥、樹木、魚などの絵画的な表現を生かした陶板、器、花器など、個性豊かな作品を発表しています。また、杉浦さんは、南伊豆町下賀茂、日詰遺跡の鉄分を多く含んだ黄土を利用し、釉薬を作りました。微妙な温度の変化によって焼き上がりの色が楽しめる『伊豆鉄釉』を用いた独特の仕上がりもご覧ください。

(文/寺坂厚子)
伊豆鉄釉象嵌耳付鉢 左 12×20×16(cm) 右 13×23×13(cm)

伊豆鉄釉象嵌耳付鉢 左 12×20×16(cm) 右 13×23×13(cm)


象嵌ひまわり文大皿 44.5×44.5×8(cm)

象嵌ひまわり文大皿 44.5×44.5×8(cm)

さるとりいばら文蓋物 20×20×15(cm)

さるとりいばら文蓋物 20×20×15(cm)

陶面 16×24×10(cm)

陶面 16×24×10(cm)


椅子 桜・漆塗 W560×D580×H970(mm)

椅子 桜・漆塗 W560×D580×H970(mm)

藤井 慎介 木工展
藤井 慎介
(肖像画:髙梨芳実)
厨子 楢・漆塗 W200×D180×H250(mm)

厨子 楢・漆塗 W200×D180×H250(mm)



重箱 欅・漆塗 W280×D180×H190(mm)

重箱 欅・漆塗 W280×D180×H190(mm)

自然の中で息づく形に思いを寄せて

 触れたくなる滑らかな地風、作り手のぬくもりが伝わるような、木工作家・藤井慎介さんの作品。さんしんギャラリー善では五年ぶり、二回目の個展を開催します。日々の生活の場に生きる木工をごく自然に生み出している藤井さんは、「創作の原点となるのは自然の姿」と語ります。樹木の枝からコートハンガーを、クワガタから座り心地の良い椅子をイメージしてデザイン。また、大切なものを供えるという思いから厨子を作りました。「用」を美しく楽しむ存在にする、心豊かな生活への愛情が藤井さんの作品を通して伝わります。
 大学卒業後は設計士になりますが、自分で物を作りたいという思いが強く、木工の専門学校で学び直し、木工作家として独立しました。日本工芸会新人賞を受賞するなど順調に活動していましたが、四年前、仕事中に右手の指を切断する大怪我をします。創作活動をあきらめるほどの事故でしたが、幸い、右手の親指とひとさし指は無事でした。リハビリを重ね、再び創作を開始、道具も工夫するなどして新しい作品を発表しています。「怪我をする前は、木目が見えないように漆を塗るなど、形も漆塗も完璧なものを目標としていましたが、今は、木目をどう生かすか、木の素材感をどう生かすかという、雄大な気持ちを持てるようになりました」。意識の変化により、実用を強く意識するようになり、心豊かな生活のための独創的な作品を発表しています。

(文/寺坂厚子)
コートハンガー 桜・欅・楢・漆塗 W350×D380×H1830(mm)

コートハンガー 桜・欅・楢・漆塗 W350×D380×H1830(mm)

デザイン、製図、木地の選択、造形、漆塗など、一人ですべてを一貫してする作業。小さな木片を生かした椀作りも楽しんでいます。・・・・藤井慎介

片口 栗・漆塗 W205×D225×H130(mm)

片口 栗・漆塗 W205×D225×H130(mm)


椿(部分) 94.0×211.0cm

椿(部分) 94.0×211.0cm

小川 良子展
小川 良子


 きもの、帯、額装などを型絵染で創作している、染人(そめびと)・小川良子さんの個展を開催します。四季折々の情景を独創的な色彩で表現した作品は、様々な生活のシーンで映え、染色を身近な存在として親しむ機会を伝えます。長年発表してきた草花模様などの作品に加えて、近年は「愛のシリーズ」を展開し、深層を探るようなモチーフを手掛けています。
 「型絵染」とは、型紙を用いて模様を染める技法です。デザイン、型紙彫り、糊置き、染料による色挿し、地染め、水元などの工程に携わるため、作家性が強いという特徴があります。「型絵染」という名称は、1956年に芹沢銈介が人間国宝に認定された際に使用されるようになりました。同様の染色としてびんがた紅型がありますが、琉球王国時代からの歴史的な背景、顔料を用いるための色鮮やかな南国特有の趣などを特徴とし、「型絵染」とは異なります。小川さんが「型絵染」を始めたのは、子育てがひと段落した三十代後半でした。染色に興味を持ち、紅型を学び、自然から、もらう形、想い、自分の人生に愛を重ねて、制作、発表するようになりました。四十九歳のときにくも膜下出血で大手術を経験し、そこで再びこの世と縁を結び、「染めて生きる」ことを決意し、大作を次々と発表しています。今回は、日本の四季を作品で紹介する展示方法で型絵染の魅力を伝えます。
(文/寺坂厚子)



型絵染きもの「恋の実いくつ」

型絵染きもの「恋の実いくつ」

パネル「抱く 幾何学模様」 98.0×76.0cm

パネル「抱く 幾何学模様」 98.0×76.0cm

額装「愛のシリーズ 二人で!!」 51.0×37.5cm
帯五種

帯五種