沼津市在住のメディアアーティスト、NAKANO yasuhiroさんの展覧会を開催します。
NAKANOさんはアニメ、CM、映画予告の監督に長年従事。2011年より映像の瞬間の美しさを永続的なものとして表現した"動く墨絵”(額縁の中で動き続ける墨絵)を制作しています。
墨と3DCGを用いて制作された動画作品は、アプリケーションや実用登録済みの額縁など、独自開発した技術と合わせて世界初のメディアアートとして高い評価を受けています。
2021年より作品の権利を客観的に保護するため、作品をNFT化(Non-Fungible Token。
代替不可能な電子証明を付けることで、唯一無二の価値を保証するデジタルアート)したことで、国内外での評価をより確かなものとしました。
実際に手書きをした墨と3DCGで制作された作品は、目に見えないものや概念を表現しており、日本の伝統的な技術と新しい技術の融合、アナログとデジタルの融合を目指しています。
本展では、額縁に入ったNFTアートや新作を展示する他、会場の壁の壁一面に広がる映像作品によるインスタレーションも体感いただけます。
瞬間的な存在でしかない映像を物体化することで、恒久的な存在価値を見出すことに挑戦しているNAKANO氏の世界を楽しんでもらう展覧会となっています。
熱海市在住の日本画家・江間江美さんの展覧会を開催します。
江間氏さんは、東京藝術大学卒業後、一時的に制作から離れていたが、40歳の頃に復帰。
その後、公募展を中心に作品を発表し様々な賞を受賞しています。
現在は、沼津西高校芸術科の非常勤講師を勤めながら個展、グループ展を中心に活動しています。
日常から掬い上げた身近な動植物をモチーフに、季節の表情や移ろい、ひたむきに生きる生命を描いている江間さん。遊びや躍動感を大切にするため、描画材料を和紙にたたき付けて描くなど自由な表現、新しい日本画を目指しています」。
「日本画から連想される奥ゆかしさや落ち着いた色味に縛られることがないよう、枠にとらわれない表現の自由を追求している」と語る江間さん。
今展は、画風の移り変わりも楽しめるよう新作、旧作合わせて約40点の作品を展示予定。
作品と対話し、画面の中に描かれた動植物が、悠久の時を刻み生命を繋いでいく世界を感じてもらう展覧会となっています。